サイバーテロと国家、注目される「表現の自由」の今後

公開日:2015年2月24日

ハッキングされたソニー・ピクチャーズ

ソニー・ピクチャーズがGOP(Guard ians of Peace)と名乗るグループに、社内メールなどのデジタルファイルを盗まれ(ハッキングやクラッキングという)、それをインターネット上で公開された。

盗まれたソニーの新作映画『The Interview』のファイルはどこでダウンロードできるのか?アンジェリーナ・ジョリーやキャメロン・ディアスのパスポート情報はどこで見られるのか?そんな野次馬根性でいっぱいの人も多いだろう。この事件は、サイバー攻撃の恐ろしさだけでなく、表現の自由や安全保障など、様々な視点から意見が出されている。

まず国家間の問題であるという点で、米国FBIは、2014年12月19日、ソニーへのハッキングに北朝鮮政府が関与しているというリリースを出している。ところが、北朝鮮政府の関連を否定するIT専門家も多い。同11月時点では、映画についてGOPが触れていなかったとか、FBIが北朝鮮関与の理由として挙げているIPアドレスやマルウェアの類似性についての疑問点がネットメディアで検証されている。境界が明確な国家と不明確なネット世界の攻防で、いかに国家側がネットの匿名性を特定できるかが解明のカギとなっている。

では、ビジネスはどうだったのか?映画『The Interview』は爆破予告で …

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