米国居住者の9割のソーシャルプロフィール、世界でも7億人分のユニークユーザーデータを持つ、データベースマーケティングサービスプロバイダーのアクシオム。データの巨人は、これからのマーケティングをどう見据えているのか。

アクシオムジャパン 専務取締役 デビッド・シルモラー氏
米国消費者の9割をカバー
「あなたが目にする広告を決めているのはどんなデータか、考えたことはありませんか?」――こんなクエスチョンから始まるWEBサイトが2013年9月4日、オープンした。そのサイトの名は「AboutTheData.com」。マーケティングに用いられる自分のパーソナルデータを閲覧でき、修正することも、情報取得に対する同意を取り消す(オプトアウト)ことも可能だ。
立ち上げたのはアクシオム。CitiやChase、GMなど米国総収入上位100社中、47社を顧客とし、約60億件の顧客記録を管理する企業だ。米国居住者の9割のソーシャルプロフィール、世界でも7億人分のユニークユーザーデータを持つ。
「少々、心配していたのは消費者が次々にオプトアウトしていくかもしれない、ということでした。しかし実際は、オプトアウトした人は1%にも満たなかった」とアクシオム日本子会社で専務取締役を務めるデビッド・シルモラーさんは話す。「むしろ、ほとんどの人が取得されている情報の誤りを修正しています。つまり、もっと適切に広告を配信してほしいという人が多かったんです。米国の消費者たちは、P&Gが1930年代に“ソープオペラ”を提供していた頃から、無料のコンテンツを得るということは、広告も受け取るという取引と認識しています。広告を見たくなければ、広告のない有料のケーブルテレビに加入すればいい。その選択は個人の自由です」。