CMプランナー福里真一さんの著書『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』が刊行になったのを記念し、特別対談を開催。お相手は、サントリー食品インターナショナル宣伝部長の北川廣一さん。11月20日開催「宣伝会議サミット2013」で行われた二人の対談を紹介します。

(左)CMプランナー 福里真一氏
(右)サントリー食品インターナショナル 宣伝部長 北川廣一氏
オリエンで言われた2つのこと
福里:私と北川さんは、サントリーさんの缶コーヒー「BOSS」のテレビCM、「宇宙人ジョーンズ」シリーズで、それぞれプランナーと宣伝部長という立場で、ご一緒している関係にあります。
北川:福里さんに最初にお会いしたのは、06年の年初でしたね。「BOSS」はサントリーの飲料の中で一番大事なブランドです。今年で21年目を迎えますが、常に前年の売上数値を超え続けていて万一、前年を超えられなかったら社内で「戦犯宣伝部長」と言われてしまうので(笑)、CMにもとても力を入れています。
福里:最初のオリエンテーションで北川さんに言われたことは、たった2つしかなかったと記憶しています。「BOSS」は「働く男の相棒」であるということを描きたい。そして、缶コーヒーは飲むとちょっと元気になれる飲み物だから、CMも見た人がちょっと元気になるようなものにしたいという2つでした。