ポルシェジャパンは、「夢を追い続ける人たちのためのブランド」というビジョンのもと、ブランドの価値向上と社会との接点における企業責任を両立させる広報戦略を展開している。本講演では、同社広報部長の黒岩真治氏が、リスクマネジメントという「守り」と、ブランド体験やCSR活動といった「攻め」の広報活動について語った。
ポルシェは、創業者フェリー・ポルシェの「理想のクルマを探したがどこにも見つからなかった。だから自分で作ることにした」という言葉を企業のミッションに掲げ、一貫して「スポーツカー」を提供し続けてきた。
ポルシェジャパンは、ドイツのポルシェ社の100%子会社であり、日本におけるインポーターである。直営の販売店は持たず、全国の販売店が顧客というビジネスモデルをとる。同社が扱う商品は「自動車」ではなく、あくまで「スポーツカー」であると黒岩氏は強調する。ラインナップは、ブランドの魂である「911」を筆頭に、ミッドシップの「718」、SUVの「カイエン」「マカン」、ラグジュアリーセダンの「パナメーラ」、そして初のフル電動スポーツカー「タイカン」で構成される。
近年は電動化を積極的に推進しており、すでに電動化されたマカンに加え、カイエンや718の次期モデルもフル電動化が発表されている。
ポルシェジャパンの広報部は、社長直轄の組織として...

