統合報告書の役割が変わりつつある。かつてはESG情報や非財務情報を網羅的に掲載する色合いが強かったが、近年は「自社がどのように価値を生み出すのか」を、投資家をはじめとするステークホルダーへどう伝えるかが重視されるようになっている。
企業価値をどのように説明するのか。統合報告書の役割が変化してきている。
近年は、ESG情報や非財務情報を網羅的に掲載するだけでなく、「自社はどのような強みを持ち、価値を生み出していくのか」を、投資家をはじめとするステークホルダーへどう伝えるかが重視されるようになっている。こうした変化は、「第5回日経統合報告書アワード」のグランプリ企業にも表れていた。
今回グランプリを受賞したのは、味の素、伊藤忠商事、富士通の3社。それぞれアプローチは異なるものの、「価値創造ストーリー」を整理し、企業価値との接続を明確に示そうとしている点が共通している。
価値創造を構造化
味の素は、「価値共創への道筋を体系的に示した」点が評価された。特に、新CEOである...
