本誌が例年実施している「イメージダウンした不祥事」ランキング調査。全国20~60代男女1000人が「イメージが悪化した企業や個人の不祥事」を選んだ。2025年の調査では、三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件が1位となった。
三菱UFJ銀行の事件は、同行の元行員(2024年11月に懲戒解雇)が貸金庫のスペアキーを用いて顧客の金塊や現金を盗んだとして逮捕されたものだ。約4年半にわたり約70人から十数億円を盗んだとされる。
貸金庫は銀行業務の中でも「最も堅牢で、安全性が担保されるべき領域」といえる。前提となる絶対的な安全性が覆されたことが、多くの生活者に強い印象を残した。
さらに、発覚までの時間の長さ、説明の遅れ、管理体制の甘さなど、複数の要素が重なったことで、生活者の「裏切られた感覚」はより深まったようだ。
事件の起こった三菱UFJ銀行
写真/産経新聞社
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