日々進化するAIの活用 広報にはどのような影響が?

公開日:2025年12月26日

  • 岩崎真之介氏(サニーサイドアップ)

「AIエージェント元年」と言われた2025年は、多くの業務にAIが導入された年だった。広報業務におけるAIの活用には、どのようなメリットや注意点があるのだろうか。サニーサイドアップで「AI Dialogue & Relations Team」を牽引する岩崎真之介氏に聞いた。

Q.「広報とAI」という観点では、今年はどのように広報業務が前進したと考えますか?

PRがAIの判断軸に。広報の社会的価値が再定義された年

まず大前提として、AIが回答を生成する際の「判断材料」として、PRによる情報発信が深く関与していることを強く実感した年でした。

世の中がAIを活用すればするほど、その学習元となる「PR発想での正確な情報発信」の社会的価値は高まると確信しています。

実務面では、AI活用が「試行」から「実装」へ進み、業務の「本質回帰」が始まりました。デスクワークがAIにより高度化・迅速化されたことで、本来注力すべきメディアや人との「対話」、そしてブランドの核となるストーリー設計といった「創造的業務」に時間...

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アンケートで読み解く広報計画2026

日進月歩で進化する生成AIや、「経営機能としての広報」という考え方の浸透など、近年、広報業務を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。社内コミュニケーションの手段や対象は多様化し、効果測定の重要性も高まるなど、広報に求められる役割は年々複雑さを増しています。こうした中で、本誌では毎年、読者アンケートを通じて広報の現場の実態を探ってきました。本特集は、ランキングから他社の注力業務を知るだけでなく、「自社が抱えている悩みや課題は、他社ではどう捉えられているのか」といった、広報担当者同士の“横のつながり” を感じていただくことも目的としています。今回は例年の調査項目に加え、生成AIの活用状況や、統合報告書・人的資本に関する取り組みについても調査しました。他社の動向や考え方をヒントにしながら、自社にとって何を優先すべきかを整理し、2026年の広報計画を描くための参考にしていただければ幸いです。

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