5社の 知見から 読み解く 今、求められるサイトリニューアルの視点

公開日:2026年5月01日

企業のコーポレートサイトは、いま大きな転換点を迎えている。そこで、サイトリニューアルに関する知見を有する5社にアンケートを実施。AIO、CMSといった観点から、今、求められるサイトリニューアルの視点を読み解く。
※会社名の五十音順で記載しています。

Q1.各テーマについて、昨今の動向などを教えてください。

Q2.サイトリニューアルに際して、企業が特に重視すべきポイントや、逆に見落としがちな点があれば教えてください。あわせて、これからサイトリニューアルに取り組む企業に向けて、重要な視点やキーワードがあればお聞かせください。

AIO/GEO

アドビ
執行役員 広報本部長
鈴木正義氏

ホンダランド(現ホンダモビリティランド)、古舘プロジェクト、メンター・グラフィックス(現シーメンスEDA)などを経て、2004年よりアップルにて本格的に広報専門職のキャリアをスタート。Final Cut ProやiPhoneの広報を担当。2011年からはNECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパン広報。2022年9月からアドビ執行役員広報本部長。社会人ラグビーチームクリーンファイターズ山梨でも広報を担当。著書に『もし幕末に広報がいたら「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』(日経BP)がある。

①関連性や信頼性などの最適化

生成AIの普及により、サイト設計は「検索結果で上位表示されるための設計」から、「AIに理解・引用され、回答に組み込まれるための設計」へとシフトしています。当社の考え方では、従来のSEOが“ランキング最適化”であったのに対し、AIO/GEOは“関連性・信頼性・文脈理解の最適化”が中心です。

AIは複数の情報源を統合して回答を生成するため、単なるキーワード対策ではなく、ユーザーの意図に対して明確に答える構造化コンテンツ(FAQ形式や意味的に整理された情報設計)が重要です。また、AIが参照しやすいメタデータや文脈の強化、トピック単位での網羅性と一貫性も求められます。生成AI時代では「クリックされる前に意思決定が完結する」ケースも増えており、“訪問される前提”ではなく、“AIの回答内でブランドがどう表現されるか”までが設計対象です。

当社は、AIに選ばれるサイトとは、①信頼できる情報源として認識されること、②文脈的に正しく理解される構造を持つこと、③AI上での露出や引用を継続的に測定・改善できること、だと捉えています。サイト設計は「人とAI双方にとって意味が通る体験設計」へ進化しています。

②AIの回答内での語られ方まで設計を

生成AIの普及により、サイトリニューアルは「企業がAIとユーザー双方にどう理解されるか」を再設計する機会へと変化しています。特に重要なのは①誰に対してどの文脈で価値を提供するのかを明確にすること、②その価値をAIが解釈しやすい形で構造化することです。情報の網羅やデザイン最適化だけでなく、「意図に対する明確な答え」を中心に据...

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設計思想からひもとくサイトリニューアル

企業や団体のコーポレートサイトを取り巻く前提は、大きく変わりつつあります。スマートフォンでの閲覧が当たり前となり、生成AIを用いた情報検索も広がっています。さらに、アクセシビリティへの対応も求められるようになりました。また、リブランディングや事業拡大、海外展開など、サイトの運営主体である企業・団体そのものも変化を続けています。こうした状況の中で、コーポレートサイトは単なる情報発信の場ではなく、企業や組織の信頼を支える基盤としての役割を強めています。しかしその一方で、既存のサイトが現在の実態と合わなくなっていると感じている方も多いのではないでしょうか。リニューアルの必要性を感じながらも、「何から見直すべきか」「どこに力を入れるべきか」に悩むケースは少なくありません。では、サイトリニューアルは何のために行うものなのでしょうか。誰に向けて、どのような情報を、どの順序で届けるべきなのでしょうか。本特集では、こうした問いを起点に、コーポレートサイトリニューアルの現在地を探ります。

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