経営と社会をつなぐツムラの広報活動 効果測定の先にあるレピュテーション向上

公開日:2025年10月31日

    経営の意思を社会に伝え、社会の声を経営に還元して事業に活かす。ツムラのコーポレート・コミュニケーション部は、その双方向の橋渡し役として機能している。「広報でより良い経営環境をつくる」ことを目指す同社の考えと、重視する指標について聞いた。

    2025年4月、ツムラは組織改編を実施。6組織を束ねた「経営統括本部」を新設した。この改編の目的のひとつが、コーポレート機能の横の連携を強化すること。従来、6つの組織は異なる担当執行役員が管轄していたが、経営統括本部では本部長をCFOが兼任し、各組織を統括。CFOのもとに組織を集約させることで、情報共有や組織連携をスムーズに行い、より生産性高く経営に寄与することを目指している。

    企業DNAに基づいた広報戦略

    経営統括本部に編入した組織のひとつがコーポレート・コミュニケーション部。同部は広報課、コミュニケーションデザイン課、IR推進課、そして茨城工場内の見学施設であるツムラ漢方記念館課の4つのチームで構成されている。

    「コーポレート・コミュニケーション部は、当社のパーパス、ビジョン、事業活動についてすべてのステークホルダーを対象に双方向コミュニケーションを行うことで企業への理解を深めてもらい、信頼関係を構築し、当社への支援を得るとともに、将来価値を含めた適正な企業価値評価を得ている...

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    広報と経営をつなぐ効果測定

    企業を取り巻く環境が急速に変化する中で、広報に求められる役割も変わりつつあります。企業が信頼を得て持続的に成長していくためには、「自社が何を目指し、どんな未来を描こうとしているのか」という経営の方向性を社内外に伝える力が欠かせません。そのため、広報は情報発信にとどまらず、経営の意図を共有し、共感を生み出す「翻訳者」としての役割を担い始めています。さらに近年は、社会の認識や行動をどう変えるかという点も、経営的な広報機能の中核となっています。効果測定においても、露出の「量」だけではなく、「いかに信頼やレピュテーション、ブランド価値を高めたか」といった露出の「質」に重きを置くケースも見られるようになりました。本特集では、目標設定と効果測定のあり方について、アンケートや事例、インタビューから読み解きます。

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