欧州発、共感でケニアの未来を築く「エンパシー・ドリブンPR」

公開日:2025年9月04日

  • 岩澤康一(Key Message International)

グローバルPR市場の注目事例を紐解き、日本の広報担当者が活用できる知見と実践手法を解説します。

企業の社会貢献活動に注目が集まるようになってから久しいですが、現在は、社会貢献をしていればよい時代から、どのように取り組み、どのように伝えるかまでもが問われる時代になっています。

欧州で施行された「企業サステナビリティ報告指令(CSRD)」は、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する情報開示を任意から義務へと大きく転換させました。透明性と説明責任は、企業の存在価値を裏付ける証しであることを越えていまや、法的義務になりました。近い将来、欧州に限らず日本でも、同じ状況が訪れるかもしれません。

もし皆さんが企業広報を担っていたら、どのような社会的課題を自社の活動と結びつけて発信するでしょうか?

住宅建設を通じてコミュニティの未来を築く

IPRN開催中に注目を集めたのが、ドイツ・ハンブルクのTDUB社が支援する「Start Somewhere(日本語訳:「とにかく始めよう」)」社のプロジェクトです。

TDUB社は2018年...

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