佐賀県「サガプライズ!」[3] 行政へのデザイン視点導入の挑戦が人材育成・確保に波及

公開日:2025年11月18日

  • 金子 暖(佐賀県 広報広聴課長)

佐賀県の情報発信プロジェクト「サガプライズ!」は、IPコンテンツとコラボし話題を集めている。
コンテンツをゼロから生み出す過程は、職員の育成にもつながっている。

「サガプライズ!」は情報発信を担うだけでなく、県庁の人材育成の面でも一役買う。現在3人のメンバーのうち民間出身は1人。残り2人は新卒で入庁した20代のプロパー職員で前経歴は長寿社会課と土木事務所などに所属。アニメやゲームなどIPコンテンツが好きな職員ではあるが、広報やプロモーションの業務を経験してきたわけではない。実際、サガプライズ!にアサインされる職員は初めて広報業務に携わる職員が多い。

佐賀県庁2階にある、さがデザインのオフィス「ODORIBA」。

マニュアルは存在しない

サガプライズ!は一般的な広報業務に加え、コンテンツをゼロから生み出す「コラボレーション」というプロセスがある。コラボ手法で世の中がアッと驚く佐賀県コンテンツを生み出さないと発信の仕事が始まらない。しかも、コラボ先とコミュニケーションを図りながら、時に大いに議論を交わしながら、双方で一緒に価値を生み出していく。

当然、コラボプロセスは全て新規なのでマニュアルはない。ディレクションを任された一人の職員が、自ら考え、未知のことにも主体的に取り組んでいく。私もサガプラ...

この先の内容は...

広報会議』 定期購読者限定です

ログインすると、定期購読しているメディアの

すべての記事が読み放題となります。

購読

1誌

あたり 約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア