2年以上配信されている調査リリース 活用したくなる工夫が随所に 知名度向上につなげる配信

公開日:2026年5月01日

  • 井上岳久(PRコンサルタント)

新聞や雑誌などのメディアに頻出する企業や商品リリースについて、PRコンサルタントの井上岳久が配信元企業に直接取材。背景にある広報戦略やリリースづくりの実践ノウハウを、じっくり分析・解説します。

見出しに使える強い言葉に
ひと目で把握しやすい図表など
調査のプロらしい工夫が光る!

私はカレーの専門家でもありますが、最近カレー業界をざわつかせたリリースがあります。それは「カレーライス物価51カ月連続で前年から上昇・第二次カレーショック」という帝国データバンクのリリースでした。

最近は同社の調査リリースを出典とする記事や番組をよく見かけます。企業信用調査のプロである同社がどう調査リリースをつくるのかという興味もあり、ぜひ取材をしたいと思いました。

カレーショックのリリースを担当したのは、東京支社情報統括部係長の飯島大介さん。同社には企業広報を担当する部署がありますが、年間約100本超のさまざまな調査リリースは、情報統括部に所属する担当者約20人がデータ収集から分析・調査結果の取りまとめを行い、メディアからの問い合わせにも担当者が対応するという、一般企業からするとだいぶ変わった体制を取っています。

生活実感とのギャップから着想

「カレーライス物価」リリースの配信を始めたのは2024年7月で、以来毎月配信を続けています。着想のきっかけは、自宅でカレーを調理していた飯島さんが「材料代が高くなったな」と実感したこと。

「体感としては1割以上高くなっているのに、政府が発表する食品物価上昇率は1~2%。そのギャップに違和感を覚えて調査してみたくなりました」。社内で話してみると「面白いんじゃない?」と好意的な反応が多く、ほどなく実現に至りました。

カレーには米や肉、野菜など基本的な食材が多く含まれる定番料理でもあるので、家庭の食卓に与える影響を計る指数としてもピッタリだと私も思います。だからこそ多くのメディアに引用され、世間の関心も集めている...

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