あることをあえて明かさずSNSを運用する─。そんな大胆な取り組みに挑んだ山梨中央銀行。銀行に対する“お堅いのではないか”というイメージを払拭するようなユニークなアカウント運用で若年層との接点を築いた同行の担当者に考えを聞いた。

とある地方の銀行員
@toaru.chihounoginkoin
担当部署:地方創生推進部
開設年月:2023年1月
フォロワー数:1万3700人
更新頻度:週1回
使用SNS:TikTok
山梨中央銀行は2023年1月にTikTokアカウント「とある地方の銀行員」を開設。お金に関する知識を中心に、動画を用いて分かりやすく発信している。
このアカウントのユニークな点は、開設時から2024年9月までの期間、山梨中央銀行の公式アカウントであることは明かさずに、あくまで“銀行に勤めているひとりの社員”として発信を続けていたこと。そして、当初の目標であったフォロワー数1万人を達成したタイミングで、模擬記者会見を行い、山梨中央銀行のアカウントであると公表。その後は公式アカウントとして運用している。
銀行と若年層の接点となる
山梨中央銀行がTikTok...