「経営機能としての広報」の効果測定~経営との距離を近づける評価指標はどうあるべきか~

公開日:2025年11月05日

  • 柴山慎一(教育テック大学院大学)

2023年に「広報の定義」を定めた日本広報学会。定義においては特に、広報は「経営機能」だとした点が大きい。「経営機能としての広報」になるためにはどのような観点が必要なのだろうか。

日本広報学会は、2023年6月に広報の定義を下記のように提示しました。「広報は経営機能である」と明確に定義したことが話題となり、本誌の読者の皆さんの問題意識を高めるきかっけにもなったことと思います。

組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である。

その後、同学会では、全上場企業の経営者にアンケート調査を実施し、広報は経営機能であるとする定義の内容には賛同(95.2%)するものの、経営者の求める広報への期待と現実との間にはギャップ(約30ポイント)を感じているとの結果となりました。

まずは経営の期待を探る

この経営者意識調査の結果は、経営者は広報に対する高い期待を抱いてはいるものの、現実の水準が必ずしもそこには届...

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この記事が含まれる特集

広報と経営をつなぐ効果測定

企業を取り巻く環境が急速に変化する中で、広報に求められる役割も変わりつつあります。企業が信頼を得て持続的に成長していくためには、「自社が何を目指し、どんな未来を描こうとしているのか」という経営の方向性を社内外に伝える力が欠かせません。そのため、広報は情報発信にとどまらず、経営の意図を共有し、共感を生み出す「翻訳者」としての役割を担い始めています。さらに近年は、社会の認識や行動をどう変えるかという点も、経営的な広報機能の中核となっています。効果測定においても、露出の「量」だけではなく、「いかに信頼やレピュテーション、ブランド価値を高めたか」といった露出の「質」に重きを置くケースも見られるようになりました。本特集では、目標設定と効果測定のあり方について、アンケートや事例、インタビューから読み解きます。

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