広報パーソンに聞く組織のKGI&重視しているKPI

公開日:2025年11月04日

企業への信頼を築き、レピュテーションを高める広報活動をいかに評価すべきか。「経営の意思決定に広報の視点を」という声が高まる一方で、効果測定の手法や指標に悩む担当者は多い。第一線で活躍する広報パーソン5人に、実践の工夫を聞いた。

エムピーキッチン
ホールディングス
広報課マネージャー
堀 遼平氏

広報歴:8年
業務内容
(〇)メディアリレーション
(〇)社内広報
( )広告宣伝
(〇)グローバル広報
(〇)SNS・オウンドメディア運営
(〇)危機管理広報
( )IR
( )サステナビリティ関連
( )その他

所属する広報関連部門のミッション、KGI

お客さまをはじめとするすべてのステークホルダーとのリレーションを構築し、店舗への実来店(KGI)を最大化すること。

重視している指標(KPI)とその理由

広報が大きく寄与できる領域は大きく2つに分かれると考えています。

ひとつは「新規認知の獲得」。関連する指標は下記の通りです。下に向かうにつれ、「実来店に近しい」指標として評価しています。

●外部メディアへの露出量
●SNS上のインサイト(自社・UGC)
●自社サイトのインサイト
●GoogleMapのインサイト

もうひとつは「ファン化促進」です。そのために下記の指標を定めています。

●顧客定着率
●来店頻度
●LIVE配信などファンコンテンツ関連の各指標

「経営」に貢献するために工夫している点

新規のお客さま認知獲得から実来店、定着に至るカスタマージャーニーの中で、各種広報施策がどの役割を担っているかを明らかにし、それぞれの指標と売上の相関分析をもって貢献度を可視化することを意識しています。

効果測定に関する課題

お客さまの来店経路などを精緻に取得できる業種では...

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この記事が含まれる特集

広報と経営をつなぐ効果測定

企業を取り巻く環境が急速に変化する中で、広報に求められる役割も変わりつつあります。企業が信頼を得て持続的に成長していくためには、「自社が何を目指し、どんな未来を描こうとしているのか」という経営の方向性を社内外に伝える力が欠かせません。そのため、広報は情報発信にとどまらず、経営の意図を共有し、共感を生み出す「翻訳者」としての役割を担い始めています。さらに近年は、社会の認識や行動をどう変えるかという点も、経営的な広報機能の中核となっています。効果測定においても、露出の「量」だけではなく、「いかに信頼やレピュテーション、ブランド価値を高めたか」といった露出の「質」に重きを置くケースも見られるようになりました。本特集では、目標設定と効果測定のあり方について、アンケートや事例、インタビューから読み解きます。

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