佐賀県が“コラボ”による情報発信を行う「サガプライズ!」。これまでに、約40ものプロジェクトが生まれている。その舞台裏や実施後の反響に迫る。
ゴジラのシルエットを右に傾けると佐賀県のかたちに似ている。
70周年を迎えたゴジラとコラボして「佐賀県かたち観光大使」に任命するコラボプロモーションは、2024年秋から佐賀県内の様々な場所やイベントで展開。ゴジラの聖地といわれる場所は全国に多数あるが、ゴジラとかたちが似ているというのは佐賀県にしかない唯一無二のファクトだ。
ゴジラアート、2万人来訪
佐賀県嬉野市にある50周年を迎えた岩屋川内ダムでは壁面にゴジラの巨大な姿を描くダムアートを実施した。高さ60m、サッカーグラウンドに匹敵する広い壁面に、独ケルヒャー社の高圧洗浄機で汚れを落として形を浮かび上がらせた。打診は一度断られたが、粘り強く交渉し、同社日本法人の社会貢献事業として協力してもらえることになり、ケルヒャー独本社から特別に編成された洗浄チームが来日。通常1年程度かかるところを約4カ月で完成した。絵のディテールにもこだわり、温泉とお茶で知られる嬉野市の山中に2万人超のお客様が訪れた。その他にもゴジラが上陸しそうな県内スポットを巡るデジタルスタンプラリーや県庁展望ホールの窓から中をのぞくゴジラの巨大ビジュアルを展開した。
プロジェクトのKPIであるメディア露出量は広告換算額11億円を超え、SNSのリーチは国内に留まらず国境を越えて海外へ...

