記者に取り上げたいと思わせるアイデア「体験」を意識したPRイベント注目事例

公開日:2025年10月03日

説明や資料のみでは、記者に企業や商品の価値を十分に伝えきれない可能性がある。また、記者が実際に体験をすることで、記事の切り口が広がることもあるだろう。メディア向けイベントにおいて、体験設計は重要な要素だ。

クイズに正解しなければ食べられない仕組みで「パルム」の知識が自然と深まる

森永乳業は発売20周年を迎えたアイス「PARMパルム」の体験型展覧会「大パルム展」を7月3日から7月7日の期間限定で開催。パルムの世界観に五感で没入できる空間を目指して展示を設計した。体験型コンテンツとしては、会場入口で配布される「パルム愛検定」にチャレンジすると参加できる「MYマイ PARMパルム BARバー」を用意。来場者は溶かしたチョコにバニラアイスを浸し、好みのトッピングで仕上げることで、自分だけの “できたてオリジナルパルム” をつくることができる。

開催に先立ち、7月2日にはメディア向けに「大パルム展」PR発表会を実施。お笑いコンビ麒麟の川島明、同じくお笑いタレントの宮川大輔、モデル・タレントの藤田ニコルが登壇し、展示体験やトークセッションを実施した。

    編集部スタッフは見た!

    ➡ PR発表会時に「パルム愛検定」と「MY PARM BAR」をメディアも体験できるように用意。クイズを解くことで「MYPARM BAR」に参加できるため、意図せずパルムの歴史への知識が深まった。
    ➡ 川島明、宮川大輔、藤田ニコルによる展示体験やトークセッションを行ったほか、川島と宮川が“真のパルムラバー”を競うプレゼン対決も披露。会場が盛り上がった。

DATA
企業名 森永乳業
PRイベント名 「大パルム展」PR発表会
開催日 7月2日...
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Z世代・α世代を中心にSNSが情報収集のメインツールとなった現代ですが、SNSを通じて自社のことを知ってもらえても、それだけですべてが伝わっているとは限りません。だからこそ、実際に見て・触れて・体験するリアルな体験を届ける場づくりが大切になってきています。商品やサービスだけでなく、企業の思いやビジョン、社会的な存在意義を体感してもらう。こうしたブランド体験を通じて、将来の顧客・社員・協業先といった多様なステークホルダーとの信頼関係の土台を築いていく。それは、企業価値の持続的な浸透と対話を担う広報の領域です。本特集では、企業がどのようにブランド体験を設計し、広報活動として社会との対話につなげているのかを探ります。ミュージアムやイベントなど、生活者と企業が出会う「リアルな場」から始まるブランドの伝え方を、最新事例で紐解きます。

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