理想像は「くしゃみをしている広報」 組織広報とひとり広報が語る信頼の築き方

公開日:2026年3月03日

  • 北川治彦氏(TOYO TIRE)、北野由佳理氏(プレシャスパートナーズ)

大きな企業組織とスタートアップ、転職と社内キャリアアップ。異なる環境でプロフェッショナリズムを磨き上げてきた2人が広報パーソンに求められる本質的なスキル、理想のキャリア、そしてAI時代における未来像について語り合った。

共感創造型

TOYO TIRE
北川治彦氏
執行役員 経営基盤本部長
兼コーポレートコミュニケーション部長

信頼蓄積型

プレシャスパートナーズ
北野由佳理氏
執行役員 CMO
兼 管理本部 経営戦略部 広報

モノ、コト、ヒトに光を照らす

─まず、お二人のこれまでのキャリアについて教えてください。

北川:私は1991年に入社したそごうで広報室に配属されて以来、35年間ずっと広報の仕事をしています。そごうが経営危機に陥り、ひと段落して、京セラに広報職で転職。10年ほど勤務した後、広報部門を再構築したいと考えていたTOYO TIRE(旧・東洋ゴム工業)に移り、現在に至ります。

北野:私は2013年に新卒で現在のプレシャスパートナーズに入社しました。元々広報の仕事がしたかったのですが、当時は広報部がなく、営業職としてキャリアをスタートしました。5年目に広報へキャリアチェンジし、部門の立ち上げから関わりました。

─キャリアのスタートは対照的ですね。広報という仕事のやりがいや、キャリアの中で直面した困難をどのように乗り越えてこられたのでしょうか。

北川:広報は「モノ、コト、ヒトに光を照らし、それを世の中に公にして、会社も社会も動かしていく」のが使命と思っています。自分が光を当てなければ、世の中に知られることがないかもしれない。自分の感性や価値観を総動員して伝えるべき対象を見つけ出し、メッセージとして届けていく。...

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広報パーソンに聞くキャリアの進化論

時代の変化とともに、広報の仕事は大きく変わってきています。業務量が増えるのみならず、対話すべきステークホルダーの多様化や生成AIの登場などによって、関わる領域は広がり、求められる視点も高度になっています。他方、こうした変化の中で、「自分はこのままでいいのだろうか」「この経験は、次につながるのだろうか」─そんな問いを抱えながら日々の業務に向き合っている人も少なくないはずです。広報の仕事には教科書のような正解ルートがありません。同じ「広報」という肩書でも、歩んできた道や身につけてきたスキルは人それぞれです。ただ、これまで第一線で活躍してきた広報パーソンたちの考え方や経験には、自身の現在地を見つめ直すヒントが詰まっています。そこで本特集では、「人」に焦点を当て、多様なキャリアの歩みをたどります。異なる立場や環境に身を置く実務家の声から、広報という仕事のリアルと、その先に広がる選択肢を探ります。

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