グローバルPR市場の注目事例を紐解き、日本の広報担当者が活用できる知見と実践手法を解説します。
生成AIの活用が広がり、企業の情報発信はかつてないほど効率化されています。一方で、どの国のPR現場でも共通して聞かれるのが、「では、人が語る意味はどこにあるのか」という問いです。自動生成された文章や定型的なメッセージがあふれる時代だからこそ、誰が、どの立場で、どんな経験をもとに語るのかが、企業の信頼を左右する要素として再び注目されるようになってきました。
そうした流れの中で、イタリア発の興味深い実践として紹介したいのが、菓子メーカー Perfetti Van Melle におけるエンプロイー・アドボカシー(従業員による自社擁護)を進化させたPRの取り組みです。
コンサル型から「仕組み」へ
Perfetti Van Melleでは、長年にわたり社員アンバサダー施策に取り組んできました。社内から参加者を選抜し、ワークショップでトレーニングを行い、企業理解や発信ルールを共有する。いわば典型的なコンサルティング型のアンバサダープログラムです。この方法は一定の成果を上げてきたものの、運営は属人的で、成果の可視化やスケールには限界がありました...

