ミスズライフ「奇跡のぶなしめじ」の情報は、報道を通じて全国へと広がっていった。社員による取材対応や、イベントの実施などどのような広報活動を行ってきたのかを振り返る。
前回は、被災の中で奇跡的に生き延びた菌株を活かし、「奇跡のぶなしめじ」が商品化するまでの舞台裏をお伝えしました。通常の3倍もの培養期間を経て生まれた“野趣あふれる味わい”を、震災を乗り越えた証としてPRの視点で再定義し、to C・to B・to Socialの3つの軸から社会に届けていくプロセスを振り返りました。
そして今回は、「奇跡のぶなしめじ」の出荷後、どのようにして情報が広がっていったのかをお伝えします。地元メディアとのつながりや、社員が“語り手”として育っていく過程、そして地方という環境だからこそ見えてきた、パブリックリレーションズの手応えについて考えてみたいと思います。
想像以上の反響
「奇跡のぶなしめじ」に関してメディアの注目が集まり始めたのは、実は2024年8月の本格出荷より前の、7月のテスト販売の段階からでした。ありがたいことに想定を大きく上回る数の取材依頼をいただき、PRとしては新しいフェーズが始まったという実感がありました。
ただ、次々と届く取材対応に追われる中、私たちはすぐに「このままでは対応...