複雑化する企業の諸問題に、広報はどう立ち向かうべきか。リスクマネジメントを専門とする弁護士・浅見隆行氏が最新のケーススタディを取り上げて解説する。
すき家 ネズミ混入問題
2025年3月22日
すき家は、鳥取南吉方店で1月に提供した「みそ汁」に異物(ネズミ)が混入していたとする報道を受け、事実とその対応、再発防止策を発表。27日に第2報として対応の詳細や混入経路を説明した。28日には、別店舗で害虫の混入が発覚。全店一時閉店とし対策を行ったほか、24時間営業を取りやめ、清掃作業を行う時間を確保することなどを発表した。牛丼チェーン店のすき家は2025年3月22日、「すき家に関する一部報道について」と題するお知らせを自社サイトにて公表し、同社が運営する店舗で提供した「みそ汁」に異物(ネズミ)が混入していたことを明らかにしました。1月下旬にGoogle Mapsの口コミに投稿されていた写真が、3月21日からSNSで拡散され話題になり、メディアで取り上げられたことがきっかけです。
食品に異物が混入する例は、食品業界では決して珍しいことではありません。しかし、今回は写真付きで投稿されていたため見た目にも不快感を与えました。また、28日に他店舗でも異物(害虫)が混入する事案が発生したこともあり、すき家は29日、全店を一時閉鎖し害虫駆除などを...