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進化する広報のこれから

“ひとり広報”が組織を動かす 自律的な挑戦が生むパーセプションチェンジ

  • 小野 茜(EAT UNIQUE)

広報に任命されたが社内に経験者がいない。新しく広報機能を立ち上げることになった。そんな悩みを抱える人に向けて、自律的な“ひとり広報”の本質を伝えます。

前任者の退職により、ある日突然私が後任の「広報」に指名されたのは、今から13年前のこと。ほぼ引き継ぎもなく、社内に経験者もいないことから、宣伝会議の広報担当者養成講座を受けたのが広報人生の始まりでした。

講座で講師を務めたのは野呂エイシロウさん。「愛を持って人との関係を築くこと、世の中を面白がること」が大切なのだと教えを自分なりに受け止め、心躍ったあの日の感情は感覚として身体が記憶しています。

プレスリリースの書き方、メディアアプローチのお作法といったテクニカルな話ではなく、コミュニケーションの本質めいたことから学び始めることができて良かったと、今改めて感じています。

広報は「壮大なオセロゲーム」

私自身は広報の仕事を「壮大なオセロゲーム」と捉えています。商品や企業のことを知らなかった人が、何かをきっかけに知ってくれる。さらに何度も情報に触れることでファンになってくれます。この気持ちの移ろいが、オセロがひっくり返る様に似ていると感じるのです。例えメディア露出やSNS、イベントや事業説明会などあらゆる手段を尽くしていたとしても、商品や企業への気持ちが動かなければオセロはひっくり返りません。

可視化できない人々の気持ちに寄り添い、確実にオセロを返す。さらに、口コミや噂に...

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この記事が含まれる特集

進化する広報のこれから

2025年4月、おかげさまで『広報会議』は創刊20周年を迎えました。この20年で、広報の手法や領域は大きく進化しています。ソーシャルメディアの浸透、SDGsへの関心の高まり、コロナ禍対応など、時代に応じて変化する要素がある一方で、対話を通じて信頼関係を構築していく広報の本質は変わりません。本特集では、広報の実務家や専門家が、その極意や心得を語っています。広報とは何かを改めて問い直し、社会や組織に求められる広報のあり方を考えるヒントとしてください。