様々な業務に向き合う広報パーソンは、“広報”をどのようにとらえ、どこに魅力を感じているのか。自身の転機を踏まえながら、広報観について聞く。
クラスで“ひとり広報”として、広報業務を担当している小林美穂氏。同氏は複数のキャリアを積んだ後、前職である保育DX領域のスタートアップ企業で初めて広報業務に従事した。
経営層を説得し広報立ち上げ
当時、その企業には広報機能はなかったが、小林氏が経営層に広報の必要性をプレゼンして立ち上げたのだという。広報の必要性を感じた理由について小林氏は、働く中で企業の魅力を知るにつれ、より多くの人にこの魅力を届けたいと感じるようになったと話す。
「カスタマーサポートとして入社し、営業事務、人事アシスタント、総務など様々な業務を行い、会社について詳しくなるにつれ、この魅力が知られていないことはもったいないと思うようになりました」と小林氏。また、同氏自身も多様な業務に携わってきた中で、ひとつ軸となるキャリアを定めたいという思いがあった。会社やサービス、一緒に働く人など、他者の良さを発見し、プレゼンする業務は自分の性に合っているとも感じていたという。
それまで広報に携わったことはなかったため、社外の広報関連のセミナーに積極的に参加し、広報について学んでいった。 ...