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読者に寄り添い続けて40年 心地よい暮らしとおしゃれ提案

  • 喜多 佳子氏(集英社 『LEE』編集長)

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

集英社『LEE』DATA
©LEE2024年1・2月合併号/集英社

創刊 1983年5月
発売日 毎月7日
平均発行部数 12.2万部
編集体制 編集長を含め、編集者13人(雑誌公式通販「LEEマルシェ」編集部を含む)。企画会議は月1回

2023年に創刊40周年を迎えた『LEE』(集英社)。心地よいおしゃれと暮らしを求める女性に向けたファッションやライフスタイルを提案している。メイン読者層は30~40代の女性だ。

読者調査では約7割が有職者で、家事や育児、仕事など、社会で担う役割が多いマルチタスク世代だ。「おしゃれと暮らし」という2本柱はそのままに、現在の読者世代の女性の生き方が多様化するにつれてコンセプトも変化。40年間にわたり、日々忙しく悩める読者に寄り添い続けてきた。

モノクロページは『LEE』の砦

2021年から編集長を務める喜多佳子氏は、就任時に改めて読者ヒアリングを実施。「雑誌を読む時間は母や妻、社会人などの役割を離れて、自分自身に立ち返れる時間になる」という声を聞き、「焦らせない・あおらないのが『LEE』なんだと気づきを得た」と語る。

「今の『LEE』に求められているのは『あなたはこういう役割だから〇〇です』という価値観の押し付けではなく、『あなたが好きだったのは〇〇ですよね』という提案なのだと。あくまで読者に寄り添い、気づきのヒントになってもらえるように見出しや文章も気をつけています」。

近年で高い反響を得た特集が2022年1月号の「カジュアル名品」だ。長く愛され続けるブランドの定番アイテムの着こなし方を提案。読者からは「好きなものはずっと着続けて良かったんですね」という共感の声が多く寄せられた。

「自分たちが好きだったものの価値を洗い直して伝えるという、原点回帰の作業が求められているように思います。コロナ禍を経てトレンドに流されない風潮が強まっていますが、特に『LEE』読者は簡単に物に飛びつかない、自分が納得のいく物を買うというマインドが強い。今後もしばらくはその傾向が続くのではと考えています」。

また、喜多氏が「『LEE』が『LEE』たる所以」と語るのがモノクロの読み物ページだ。夫婦関係の悩みから尿もれや痔などの健康の不安まで、なかなか人には聞けない、家でじっくり読みたくなるテーマを扱っている。

「『カラーページにしてもいいのでは』という声が出たこともありましたが...

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