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「徳」を目標に組み込み、組織風土の改革を

公開日:2023年4月25日

  • 田中朋弘(熊本大学)

危機対応をはじめ、高い倫理観が求められる広報部門。時に内向きな組織の姿勢を牽制することもあります。倫理的に望ましい判断をどのように導けばいいのでしょうか。

組織には、それぞれ固有の全体的な性格、あるいは特有の空気のようなものがあり、それが現実の行為や成果に影響を与えています。上司にものが言えない雰囲気に満ちた組織もあれば、自由闊達で活気がある雰囲気の組織もあるでしょう。

組織の性格について語る時、私たちは組織風土という言葉を用います。風土という言葉はもともと、固有の気候や地形など、地域ごとに異なる自然的環境、および特定の地域や集団が持つ固有の価値観、行動様式などの総体を意味しています。

組織風土という表現が用いられる時には、特定の組織や企業が持つ固有の環境や、価値観、思考や行動の様式を意味しているわけです。風土がそうであるように、組織風土も長い時間をかけて組織に根づき、醸成されてきた性質だと言えます。しかしそれは、必ずしも明文化されておらず、暗黙のうちにその組織全体で共有された価値であることもあります。

組織風土改革の難しさ

組織風土を改革することが時に簡単ではないのは、そもそも風土が明確な意図によって自発的に性格づけられているというよりは、いわば自然に育って内面化された価値観であるというところにあるかもしれません。その意味では、組織風土を改革するためには、表立ってはいない共有された(あるいは許容された)価値観をまず明示化することが必要になると...

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