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クチコミを販促、製品開発に活かす──学術研究を紐解く(下)

公開日:2022年10月30日

  • 片野浩一(明星大学)

活況を呈しているユーザーコミュニティを考察すると、コミュニケーションの本質が見えてきます。ステークホルダーに適したアプローチを選び取るためのヒントを探ります。

前号に続き、UGC(ユーザー生成コンテンツ)に関するビジネス・経済学・社会学分野の学術研究を紹介します。

4つの研究テーマのうち、今回着目するのは、❶クチコミ研究の流れを汲むインフルエンサー・マーケティング、❷商品レビューや検索ランキングなどUGCのビッグデータから商品・サービスの開発に役立つ顧客ニーズを抽出しようとするアプローチです。

UGCは購買へ影響するか?

ひとつ目は、クチコミの研究からネット上に投稿される商品サービスやブランドのテキスト形式のレビューやコメントをUGCとして消費者の購買行動に与える影響を実証研究する流れです。

最近の代表的なLópez and Sicilia(2014)の研究では、eWOM(ネット上のクチコミ)が消費者にとって重要な情報源であることを実証しています*1。SNSの普及からインターネット上における対人関係の影響が増しており、ユーザーへの質問紙調査によれば商品サービスの利用について他人の意見を求める行動と意見を与える行動の両方が意思決定に影響し、うち意見を求める行動には情報源の信頼性が影響していました。

*1 López, M. & Sicilia, M.(2014). eWOM as Source of Influence:The Impact of Participation in eWOM and Perceived Source Trustworthiness on Decision Making. Journal of Interactive Advertising, 14(2), 86-97.

次にLou and Yuan(2019)の研究では、インフルエンサー・マーケティングがソーシャルメディアを介して消費者行動に影響を...

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