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IRの学校 9時限目「質疑応答の運用方法」

公開日:2022年9月28日

イラスト/もとき理川

上場財部株谷:こんばんは。

大森:こんばんは。今日は前回の続きだね。今年の株主総会の総括として、一番の課題は質疑応答ということでした。それを受けて、前回は想定質問を中心に話を進めました。今回は、運営方法とリハーサル内容という形で進めていこうと思うけど、いいかな。

上場財部株谷:はい、分かりました。お願いします。

質疑応答はどう進める?

大森:では、質疑応答の運営方法なんだけど、ここでは、質問内容の把握、回答案の想定質問からの抜粋、担当者の指名、回答という一連の流れに絞りたいと思います。そして総会の議案は一括上程方式として、回答者に割り振る形式として、話を進めていきます。2社ともこのスタイルだったよね。

株谷:はい、一括上程という点も同じだったかと思います。

大森:よろしい、では、まず質問内容の把握という段階だね。

株谷:はい、そこが一番の問題点だったと思いますので。

大森:そうなった原因はなんだろうね?

株谷:一つは、仕切り役は総務が担当したのですが、質問の意図を整理できなかった、という点があります。キーワードで想定質問を検索する仕組みになっていたのですが、あまり適切なキーワードを選定できず、結果的に適切な役員の指名ができなかったような気がします。

大森:うん、なるほど。指名された役員さんも大変だったろうね。そこが一番難しいかもね。

上場:そうですね、当社は私が担当したのですが、不平不満・苦情なのか、要望なのか、質問なのか、はたまた自己紹介だったり、よく分からないお話をされる方もいらっしゃいますね(笑)。社長が『出席番号〇番の〇〇様のご発言は△△ということでよろしいでしょうか』、と一旦整理するのをサポートするのが、一苦労でした。

株谷:機関投資家やアナリストの質問だって、意図をつかむのが難しい場合があるけど、株主さんの場合は、基本的に素人さんだし、株主になったきっかけ、動機もいろいろあるから、立場が様々だしね。

大森:まずは質問者の主旨を正確にとらえることだけど、これは慣れも必要だと思う。普段からIRや株主対応している人が担当するのが適切だろうね。

株谷:質問の意図のとらえ方には自信がないですね。

大森:そうだなあ、通常のIR活動で質問された時は何に注目している?

上場:例えば、質問者はどういう立場で何を見てどう思って、どのような...

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