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Instagramのビジュアルづくり「瞬時に心を動かす」3ステップ

  • 佐々木愛実氏

企画に関心を持ってもらうために重要なビジュアルづくり。オウンドメディアの発信でも、有益な視覚情報を考えるスキルが欠かせない。行動につながるSNS施策を得意とする佐々木氏に考え方を聞いた。

    インタビュー/佐々木 愛実 コンセント デザイナー・アーティスト

こだわりのトーストを投稿するInstagram
こだわりのトーストをつくる佐々木氏のアーティスト活動「STAY HOME Breakfast」。Instagramは、この活動を「初めて知ってもらう」場と設定。1枚目の画像で、「なにこれ」という驚きと「あ、トーストだ」という共感まで誘導する。ユーザーの85%が海外。

話題を生み出すために私が大事にしているのは「余地をつくる」ことです。2020年から、こだわりのトーストをSNSで発信するアーティスト活動をしていますが、この活動に海外セレブやアパレル企業も反応してくださり、国内外のメディアからも取材を受けました。活動の反応や取材で目の当たりにしたのは、投稿したビジュアルを着火点に、様々な感受性が生まれ広まっていく様子でした。

ユーザーとの距離感の設計

SNSは、投稿を介して投稿者とユーザーが平等にディベートし合い、他者の視点を得られる場でもあります。私もひとりの参加者、鑑賞者のような感覚で発信するように心がけています。「余地」をつくる投稿から、ユーザーが主体的に情報を取りにゆき、創造、拡散しやすくなるようにしたいからです。

ビジュアルデザインは、プラットフォームに合わせて編集する必要があります。現代の人間の情報処理速度は、「0.013秒」ともいわれています。スクロールする手を止めるのが難しくなっているからこそ、ユーザーのタッチポイントに沿ったビジュアルを編集する必要があるわけです。SNSの場合、「電車に乗りながら」「YouTubeを見ながら」「カフェでぼーっとしながら」見ているユーザーも多いでしょう。視覚的な情報は最小限が好まれ、ゆったりフェードアウトするような動画などは離脱につながります。

一方、ウェブサイトのユーザーは、「検索して知りたい」と思って流入してくるので、比較的長い動画やコピーも読まれます。ユーザーの状況をまず把握して、なぜこのプラットフォームなのかを決めたうえで、伝わるアウトプットを選んでいくといいと思います。Instagramは、情緒を投影するのに長けているので、企業のメッセージにエモーショナルなものを載せたいときにフィットしやすいですね。

実際SNSのビジュアルをつくるにあたっては「キャッチ」「驚き・共感」「観察」の3ステップを大事にしています。

まずは「キャッチ」。ビジュアルでユーザーのスクロールする手を止めること。メインビジュアルをひとつにしぼった構図で、情報が乱立しないようにします。内容に適しているのは、動画か静止画か、イラストか写真かテキストか。ユーザーが主体的に行動しやすくなる方向性を定めていきます。目に留まりやすい色や色の面積比というのもあるので、インプレッションの高い...

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