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フリーアドレス活用、人口密度でチームのコミュニケーションが変化

公開日:2022年1月24日

  • 阿部智和(北海道大学)

パンデミックの収束はまだ見通せませんが、オフィスに社員が戻ることを前提にオフィスの活用法についてここから3回で考えていきます。今回はフリーアドレスに注目します。

「第5波」の収束以降、オフィスへの出勤日を増やす企業も出てきています。いまだに以前のような密状況での対面コミュニケーションは難しい状況ではありますが、オフィスに人が戻ってくることを前提に置き、以下ではオフィスの活用についてフリーアドレスを切り口に考えていきます。

自由に座席を選べると⋯

著名な経済学者であるシェリングは自身の著書で、前方は十列以上にわたって空席であったものの、後方座席は聴衆で満たされていた講演会の逸話を紹介しています*1。この事例は、何らかの調整がなければ、前方は空席ばかり、後方は満席という、講演者にとって居心地の悪い状況が生み出されることを物語っています。

*1 トーマス・シェリング(村井章子訳)『ミクロ動機とマクロ行動』勁草書房, 2016. 同書第1章でこの現象について様々な仮説が紹介されていますが、ここでは紙幅の都合で説明を省いています。

オフィスに視点を移してみましょう。オフィスでも空間の使い方の調整が必要な場面が散見されます。ここでフリーアドレスを例に考えます。

導入目的のひとつに、部門を横断したコミュニケーションがあります。しかし次第に、毎日同じ場所を使い、周りにいる同僚も同じといった「固定席化」が生じます。固定席の配置が分業体系を反映していると考えると、この現象は仕事の効率性を高めるための当然の帰結とも言えます。ただ、様々な人と交流するというフリーアドレスの目的を達成しているとは言えません。このような場合、例えば毎日抽選をし、座席をランダムに...

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