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怪しい相手とは付き合うな─企業レピュテーションと対人認知

公開日:2021年6月29日

  • 山田 歩(滋賀県立大学)

不祥事。誤報。そのときに必要なコミュニケーションとは。行動科学のインサイトを使って広報実務を点検します。

3月から4月にかけ、取引相手によって企業の評判が大きく傷つくリスクがあると気づかされる出来事が続きました。新疆ウイグル自治区の人権侵害をめぐる問題では、強制労働が疑われていたウイグル産綿花を継続取引すると表明したファーストリテイリングや良品計画に非難の声があがりました。アルケゴス・キャピタル・マネジメントの巨額損失をめぐる問題では、過去に金融犯罪の容疑があるファンド運用者と取引した金融機関に非難の声があがりました。疑わしい相手との取引に厳しい目が向けられています。

企業の評判は大きく「品格」と「有能さ」に分かれます(*1)。「品格」は法令や人権を尊重しているかといった企業の社会的資質に関するもので、「有能さ」は商品・サービスの有能さに関するものです。ウイグル問題もアルケゴス問題も、倫理的懸念が根底にあるので、「品格」を脅かした事例と言えます。

*1 Waller, D. & Younger, R.(2017). The Reputation Game:The Art of Changing How People See You. Oneworld Publications.

品格と有能さは、人びとから認識されることで初めて社会的なリアリティになります。「どんな企業なのか」より「どんな企業だと見られているか」を管理しなければならないということです。評判のマネジメントは「自らをどのように語るのか」というコミュニケーションの問題として考えることが...

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