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本誌創刊から振り返る、広報メディアの変遷とリスク対応

公開日:2021年6月28日

  • 飯田 豊(立命館大学)

広報活動には、様々なメディアが積極的に活用されています。メディア史の観点から考察すると、どのような期待のもと、メディア利用がなされているのか、その本質が見えてきます。

「内部告発、偽装発覚、風評被害、インサイダー、クレーム、ブランド崩壊、……劇的な環境変化、リスクに対応しながら攻めの広報を実践し、持続的な成長を遂げるために、「広報会議」が必要不可欠です。」

これは本誌の前身である『PRIR(プリール)』の最終号(2009年1月号)に掲載された、新装刊の告知文です。『広報会議』は今月で150号目の節目を迎えたとのこと。本誌の歴史を遡ってみると、『PRIR』の創刊号(2005年5月号)は巻頭グラビアで、女性ファッション誌の創刊記念パーティーの風景を「セレブたちのカジノ遊び」という見出しで報じていました。

また、「女性にとって広報は憧れの職種です」という見出しのもと、女性向けの求人情報誌が当時おこなった人気仕事ランキング調査で、広報・プレス・PR・映画宣伝が1位であることが紹介されています。PRとIRのふたつの領域をカバーする専門誌であることを暗示するため、表紙の写真には双子の女性が起用されていて、その意図について「華やかな一方、地道で細やかさも求められる広報の仕事は、確かに女性向きの側面をもっています」と説明されています。

たった16年前ですが、ジェンダー平等の取り組みが進んでいる現在から振り返ると、こうした表現は隔世の感があります。

このように『PRIR』は当初、女性読者を強く意識した華やかな誌面構成だったのに対して...

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