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炎上を正しく恐れ、伝えたいことを届け切る──#NoBagForMeの挑戦

公開日:2020年12月24日

  • 杉本俊介(大阪経済大学)

社会からの信用が問われ、ビジネスに倫理が必要な時代。何らかの葛藤に直面した時、どう筋道を立てていけばいいのか、組織を取り巻く事象から考えます。

ネット炎上を防ぐためにどんな対策を講じるべきか。炎上後にはどのような対応をすればよいか。広報担当者にとって、ネット炎上は何より避けたいものだと思います。ところが、ユニ・チャームは炎上を引き受ける広報を展開しました。

ユニ・チャームは2019年6月に、女性のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を目標に、世の中へ問題提起する全社的なプロジェクトを立ち上げました。それが、生理用品ブランド「ソフィ」の#NoBagForMeプロジェクトです。「私には袋はいりません」という意味です。

これまでドラッグストアやコンビニでは、生理用品は隠すように買い物袋に分けて入れられてきました。しかし、女性が生理を隠す必要のない社会をつくるべきではないか。そう問いかけるため、このプロジェクトでは菅本裕子(ゆうこす)さんら女性インフルエンサーを起用し、袋に隠さなくてもよいパッケージのデザイン開発が進められました。デザイン候補を街頭やSNSで投票して決め、女性の多様な意見を取り入れようと試みたのもこのプロジェクトの特色です。

「私は隠してほしい」「もうソフィは買わない」。Twitter上では批判も挙がっています。それでも、ユニ・チャームは、顧客対応部署と広報が事前に想定問答を用意することで、こうした批判に応答していきました。炎上を覚悟したうえで、問題を提起したのです...

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