数値から社会現象を読み解く、社会経済物理。客観的なデータから浮かび上がる社会の雰囲気は、広報戦略を練る上でのヒントを与えてくれます。
目には見えないけれど、行き交う会話の端々から感じる社会の空気感。どのようにして測ればよいのでしょうか。ウェブから感情を測定する場合、元をたどっていけば誰かの発した言葉にたどり着きます。機械学習を用いて一つひとつのツイートやブログ記事に感情値を付与する方法もありますが、シンプルに、感情に関連する言葉の出現頻度を足し合わせるだけでも、見えてくる世界があります。
ただし、気をつけなければならないのは、緊張・不安の感情だから単純に「緊張」「不安」といった言葉を追いかければ良いのかというと、それだけでは不十分だということです。なぜなら、一般的に使われる言葉は「緊張しない」「不安はない」などの対極的な場面で用いられることはもちろん、「試合前の緊張感」などニュースの見出しにも使われるため、意図した結果とは異なるものが得られることが多々あるからです。
そこで、一般的に使われる言葉に関しては「緊張する」、「不安だ」など少し語を加えることにより...