ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。
さくらんぼテレビジョン『昼ドキ!TV やまがたチョイす』 | |
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放送日 | 毎週土曜日 12時~13時 |
放送開始 | 2014年4月 |
放送エリア | 山形県 |
出演者 | 生明辰也、古畑あずみ、重松沙恵(いずれもさくらんぼテレビアナウンサー)、佐藤正宏、白崎映美、ミッチーチェン ほか |
スタッフ数 | プロデューサー以下、ディレクター5人、カメラマン1人 |
人気のコーナー
「やまがたラーメン道」
山形県内各地で話題の店のこだわりの一杯を紹介。おいしさの秘訣や店主の熱い思いなど、オリジナル視点で徹底取材している。これまでに特別番組を3回放送、書籍が2冊発売されている番組の看板コーナー。
「山ぶら散歩」
「街ぶら散歩」から派生した人気コーナー。県が制定した「やまがた百名山」を訪れ、山の魅力や自然の絶景を届ける。リポーターのミッチーチェンが果敢に登山に挑む様子や、地元の人とのふれあいも魅力のひとつ。
「お出かけ中継隊」
イベント会場など、週末に足を運びたくなる旬なスポットから生中継。生放送ならではのライブ情報を伝えている。コロナ禍では、3密を回避して楽しめる屋外のスポットを紹介している。
『昼ドキ!TV やまがたチョイす』は、山形県のさくらんぼテレビジョンが毎週土曜日の正午から放送している情報番組だ。同社が制作する初の情報生ワイド番組として、2014年4月に放送を開始した。県内のラーメン店を紹介する「やまがたラーメン道」は、同番組の看板コーナー。視聴者からは「毎週、家族で集まって観ています」といった反響が届くなど、家族団らんの時間を創出している。
番組の主なターゲットはファミリー層だ。番組誕生以来プロデューサーを務めている太田健氏は「親子で、または孫とおじいちゃん・おばあちゃんで、『家族で出かけようか』と会話が広がるような番組づくりを意識しています。それにより、取材したお店や観光地が賑わい、ひいては山形県全体を盛り上げられたらと思っています」と語る。
「いい人・いいモノ・いい話」
「山形県のいい人・いいモノ・いい話を伝える」というコンセプトの通り、番組の主役は“県民”だと語る太田氏。「情報番組ではありますが、“情報”だけを伝えるのではありません。情報のもとにある“人”を1番大事にしています」。
例えば、グルメ紹介であっても、ただ食べ物を紹介するだけではない。店主の人生模様やこれまでの苦労話など、独自の視点で取材した要素を特集のメインに据えている。
“人”に主軸を置いた番組づくりをする上で欠かせないのがインタビューだ。「インタビューは宝」、こう強調する太田氏。「企画や構成のための作為的な取材や編集はできるかぎり避け、取材対象者の言葉をそのまま視聴者に届けるようにしています」と語る。
番組誕生から2020年で7年目に突入し、県民からの人気も上々だ。毎週、放送中に番組ホームページ上で視聴者プレゼントの応募ができるが、アクセスが集中することもある。
応募フォームのコメント欄からは「孫にこのプレゼントをあげたいので応募...