多角的に身近の疑問を精査 現代社会のあり方を探る

公開日:2020年3月23日

メディア研究などを行っている大学のゼミを訪問するこのコーナー。今回は中央大学の松田美佐ゼミにお邪魔しました。

取材当日の松田美佐ゼミ。

DATA
設立 2003年
学生数 3年生13人、4年生13人
OB/OGの主な就職先 サイバーエージェント、農林水産省、エイチ・アイ・エス、京王エージェンシー、NTTドコモ、SOMPOひまわり生命保険、みずほフィナンシャルグループ、さいたま市役所、ニフティ、NTTソフトウェア、三菱UFJモルガン・スタンレー証券

社会情報学とは、社会に存在する様々なコミュニケーション(通信や意思疎通)や情報の保管・管理(図書やデータベース)といった情報の扱いを「社会情報」として捉え、多次元的に考察する学問のこと。中央大学では全国に先駆けて本学問に注目。文学部社会情報学専攻を1990年に設立した。

2003年から同学部で教鞭をとる松田美佐教授は「文学部でメディア教育を実施している大学の中でも、プログラミングまで教えているところはまずありません。日ごろ使用するメディアの原理から理解することで、消費者の目線だけではなく多様な視点でメディアを捉え直すことを目的としています」と強みを説明する。

日常の“当たり前”を疑う習慣を

松田教授のゼミでは、現代社会のあり方をメディアやコミュニケーションを軸に探ることを目的としている。「携帯やインターネットの普及で、社会や取り巻く人間関係は大きく変化しました。そんな中『匿名性の高いネットが無責任な発言を生む』といったネガティブなイメージも生まれています。一見何の疑いもなく信じてしまいそうな主張ですが、学生たちにはそこに疑問を持ち、精査する習慣を身につけてほしいと思っています」 …

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!