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「二度と出稿しない」? 広告会社が広報に介入の不思議

記者と広報は、なぜすれ違う?第一線で活躍するメディアの記者に本音で語ってもらいました。

フリー記者Tさん(男性)

全国紙記者を経て現在はフリー。週刊誌、経済誌を中心に業務委託で記事を執筆中。最近は、ベンチャー企業の採用広報のサポート案件が増えており、文化の違いに戸惑いながらも「Tさんが書いた記事のおかげで採用エントリーが増えた」などと言われると結構嬉しい。広報コンサルの相談も受付中。

記者として20年近く取材活動を続けてきたが、広告会社の営業に恫喝されたのは初めての経験だった。「今後一切、広告出稿はしない」「クライアント企業への取材は禁止」「媒体として恥ずかしくないのか」「こんな記事、世に出したところで何の役にも立たない」──ある日突然、電話口でなぜか名前すら名乗らない営業マンから罵詈雑言を浴びせられたのだった。

まったく収穫がなかった事業説明会

ことの始まりは、某媒体から依頼があり、とある企業(A社)の事業説明会に出向いたこと。ちなみに私は数年前からフリーの記者で、特定の媒体に所属していない。業務委託の形でいくつかのメディアに企画提案をしたり、あるいは依頼を受けて発表案件の記事を書いたりしている。

依頼主である編集部からは「正直なところあまり企業イメージが良くなく、業績も芳しくない。新たに打ち出す戦略も魅力を感じられず、いつも大したニュースもないのでこれまで取り上げたことがなかった。でもこんなオープンな場で発表するというのは何かよっぽど肝いりの事業なのだろう。Tさん、気になるので取材してきてほしい」とのこと。ちょうど予定が空いていたこともあり、情報取材を兼ねて足を運んだのだった。

発表資料に目を通した段階ではまずまず面白いニュースで、取り上げるに足る価値がありそうだと期待が膨らんだ。ところが、いざ壇上での説明を聞いてみるとどうも歯切れが悪い。特定を避けるため詳細は省くが、事業自体が伸びるような期待が持てそうにない。今思えば、どこかの経営コンサルにでも吹き込まれたことを話しているだけだったのだろう。

そんな印象も手伝って、「今後の業績や成長スピードに疑問を抱かざるをえない …

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