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ベンチャー企業の困った要求 もっと「エモい」内容にして!

公開日:2019年5月07日

記者と広報は、なぜすれ違う?第一線で活躍するメディアの記者に本音で語ってもらいました。

フリーライター Tさん(女性)

ビジネス系のウェブメディアを中心に活動するフリーランス。IT企業や、スタートアップなどの取材を数多く手がける。企業のオウンドメディアやPRコンテンツを執筆することも。

業界紙のライターから始めて10年ほど。情報誌でグルメ取材をしていた時期もありましたが、実家が事業をやっていたこともあって企業経営や事業がグロースしていくさまを追いかけることに心躍ると気づき、ビジネスメディアで企業取材を中心に活動するようになりました。

家庭の事情による休職を経て3年前に復帰。すると一部のウェブメディアは様変わりしていました。業界内は"エモい(エモーショナルな)"と言われるようなコンテンツ一色。PVやUUを集めるために、「感動を呼ぶ」記事や、「泣かせる」記事がもてはやされるようになっていました。それとともに、大手ベンチャー企業への取材も格段に増えています。

広報の皆さんにはいつもお世話になっているので、ある意味「共犯関係」だと思っています。そこで「こうしてくれると助かる!」というお願いを書いていきたいと思います。

ライターが取材する意味、ある?

大手ベンチャー企業に多いのは、広報さんが事前に考えたストーリーが決まりすぎているケース。読者の目線や、メディア側の企画が入る余地のないことが時に見受けられます。

タイアップ記事ならまだしも、通常の編集記事で企業側の伝えたいことばかり主張されると、「ウェブメディア=都合の良いことを詳述してくれるリリースサイトみたいなもの」と捉えているのかな、と邪推したくなってしまいます。

実際、事前準備で過去のインタビュー記事を検索してみても、似たような情報ばかりがずらりと並び、目新しいものが出てこないことも。

インタビューでは、独自取材ならではの「だけネタ」を知りたいと深掘りするのですが、取材対象者へのレクチャーが行き届きすぎていて、資料を読んでいるだけのケースも散見されます。せっかく具体的なエピソードを聞けても、「書かないでください」とNGが出たり、修正ではごっそり広報目線の言い回しや具体性のないエピソードに置き換わっていたりするケースもよくあります …

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