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スタートアップは「企業主体の話題づくり」で関係性を構築

オンラインの情報流通構造が複雑化し、広報の手法も変化しています。デジタルPRの基本と戦略に活かすヒントを専門家がお届けします。

    今回のポイント

    (1)ミートアップ企画はPR対象を明確に

    (2)大型イベントを年間計画に組み込んでみる

    (3)オウンドメディアで「説明コスト」を下げよう

メルカリが1月25日に開催した「Global Engineer Meetup」の模様(画像提供/メルカリ)。

初回はスタートアップという起業の仕組みを使った企業PR(パブリックリレーションズ)における課題と手法について整理しました。続く本稿では具体的な事例をご紹介します。前回同様に成長が見込めるようになった企業が対象です。

立ち上がったばかりの事業や企業が直面するPR課題は「カルチャーの若さ」が起因とお伝えしました。ニュースバリューの低さや説明コストの高さは、メディアリレーションを妨げる要因です。そこで「イベント」や「オウンドメディア」、つまり企業が主体となって話題づくりをする方法に期待が集まります。

「ミートアップ」開催の利点

最も手軽にかつ、計画的に関係性を積み上げることができる施策がミートアップです。単に出会うというよりは「特定の目的を同じくする人たちと出会う」という意味合いが強く、ドリンクなどを用意して数十人から100人規模で開催されている例が多かったです。創業数年の若いスタートアップであれば、採用やユーザーヒアリング、メディアリレーション、関連コミュニティづくりなど、小さく外向きのものが目的になると思います。

例えばフリマアプリで急成長したメルカリでは、運営するメディア「mercan(メルカン)」に大小様々な自社関連イベントのレポートを掲載しています。大まかに分類すると、❶記者発表会 ❷カンファレンス ❸リアルフリマイベント ❹小規模勉強会などの話題が並ぶのですが、中でもミートアップ(小規模勉強会)のレポートの多さに目が留まります。

ミートアップ開催の利点は大きく2つです。ひとつは計画的に結果が積み上げられること。そしてもうひとつが「自分が関係をつくりたい対象が誰なのかを明確にできること」です。

メルカリのミートアップには「Drink Meetup」という企画があるのですが、彼らは初期のころからこれをリファラル(社員紹介)採用のチャネルとしても活用していました。例えば2018年末に開催した「エンジニアリングマネージャーってどうなの?メルカリEMが本音を明かす」という勉強会には、40人ほどの開発マネジメントに関わる方が集まったそうです。

採用候補との接触も魅力的ですし、メンバーにとっては知識をアウトプットする機会にもなります。当然、コンテンツとして広く発信することもできますし、回を重ねれば参加者のネットワークも広がっていきます。PRの成果が分かりやすく積み上げられるのです …

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