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激化する自治体競争に四街道(よつかいどう)市が立ち上がった

公開日:2018年6月18日

  • 岩林 誠(千葉県四街道市 シティセールス推進課長)

千葉県四街道市の魅力を発信するため2015年4月に設置された「シティセールス推進課」。民間企業出身で同課の課長となった岩林誠さんが、その取り組みを紹介します。

四街道市は人口約9万1000人。都会と自然が混在するいわゆる郊外都市である。

三十数年にわたる民間企業勤務から、千葉県四街道(よつかいどう)市の「シティセールス推進課」課長となって2年半ほど経ちました。知人からはいまだに「四日市市はどう?」「ヨッカイドウってどのへんだっけ?」などと言われることが度々ありますが、その都度「四日市じゃなくて四街道」「ヨッカイドウじゃなくてヨツカイドウ!」と笑いながら訂正しています。そのくらい東京近郊の人の間でも四街道市はやや影が薄いのが現状です。

四街道市は千葉市の北側に位置しています。千葉県の形をしたご当地キャラクター「チーバくん」の横顔に照らすと頬のあたりです。人口は約9万1000人(常住人口、2018年3月時点)。総武本線快速で東京駅まで50分、成田空港へは40分ほどで、自然と都会がバランスよく混在する典型的な郊外のベッドタウンと言えるでしょう。

この10年で人口は微増を続け、現時点では人口減少、過疎化などとは無縁です。私がランチを食べに行く量販店には赤ちゃん連れのお母さんの姿が絶えません。一方で、大企業がないために法人からの税収が乏しく、「中学3年まで医療費無料」とする子育て施策の財源も個人からの税収に頼る部分が大きいのが実情です。

そんな状況下でのシティセールスといえば、やはりその先にあるゴールは「定住人口の増加」であり、個人税収を拡大し、削れるところは削りながら子育て施策や福祉関連施策を維持・充実させ「子育て日本一」を実現したいということです。

ただし、周知のとおり日本はすでに人口減少期に突入しています。「人口」を企業の「売上」になぞらえると、マーケティング用語でいうところの「ブルー・オーシャン」(競合のいない未開拓の市場)は自治体経営には存在しておらず、限られたマーケットからシェアを奪い合う「レッド・オーシャン」(激しい競合環境に置かれた市場)の中で戦わざるを得ないわけです。果たして地方自治体にそこまでの認識と覚悟はあるのでしょうか。

「シティセールス推進課」の設置

私がマネージしているシティセールス推進課は2015年4月に設置されました …

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