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クリエイティブ発想で共感を呼ぶPRの実践

日本マクドナルドの信頼回復とビジネス転換へ 全国のクルーがダンスで一体化

2014年に発覚した異物混入などの問題を受け、損失が続いていた日本マクドナルド。2017年12月期に145億円の黒字を見込むなど、成長への歩みを進めている。その裏には社内スローガン「POWER of ONE」のもと、求心力を高める施策があった。

2017年1月に開かれた全社会議の場では、クルーが壇上でオリジナルの「POWER of ONE」ダンスを披露。前年末に全国から公募したダンス動画を編集した映像もイベント中に流し、2017年度に向けた飛躍を店長らに印象づけた。

7月7日、全国に2900店舗あるマクドナルドで働く店長らが集まる全社会議「ハーフイヤー・ミーティング」が都内で開かれた。全店舗の7割を占めるフランチャイズ関係者、サプライヤー(取引先)なども含め約4000人が一堂に会する場で、年に2回開催されている。主催するのは、日本マクドナルドのフランチャイジーを含む全従業員に対する戦略や実行プランの伝達を担う部門「インナーコミュニケーション部」だ。

今回の目玉企画となったのが、「クルー」と呼ばれる店頭に立つスタッフら100人が踊るダンス映像だ。6月末に収録したもので、社内では「POWER of ONE」ダンスと呼ばれている。現時点では一般に公開していない。

オリジナル楽曲にのせて踊るこのダンス、全国12万人の従業員らに初めて紹介されたのは2016年末のこと。振付の見本となるデモビデオをイントラネットで共有し投稿を募ると、全国の店舗からクルーが実際に踊る映像が大量に寄せられた。同様に本社スタッフやサプライヤースタッフの映像もつなぎ合わせ、2017年1月の全社会議でお披露目された形だ。

7月7日に開かれた「ハーフイヤー・ミーティング」では100人のクルーが一斉に踊る映像を公開。パワーアップしたダンスで会場を盛り上げた。サラ・カサノバ社長も登壇。

北海道から沖縄まで 全国の店舗からダンス動画を公募

北海道/札幌すすきの店

京都府/山城田辺店

大阪府/外環東大阪店

沖縄県/宮古島店

6年ぶりに開催した全社会議

従業員がダンスを踊り、一体感を味わう──近年よく目にする表現手法だが、上場以来最大の赤字から業績回復を果たしつつあるマクドナルドにとっては重要な意味を持つ ...

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企業のPR活動において、欠かせないのが感性に訴えるクリエイティビティの力です。単にコストをかけるだけではなく、社内外にいるステークホルダーに共感を呼ぶ表現を両立してこそ、企業の理念やブランドメッセージは広く伝わります。今回は国内の優れた事例のほか、世界のアワードである「カンヌライオンズ」PR部門の結果からグローバルの潮流もお届けします。