パブリックリレーションズの重要性は今も昔も変わらないものの、そのアプローチや手法におけるトレンドは日々変化しています。テクノロジーの進化はPRパーソンの日々の仕事をどう変えるのか。グローバル視点が求められる組織の課題にPRはどう貢献すべきか……。数年先の未来像について、PRパーソンに聞きました。
「エンゲージメント」が重要に
経済広報センター 常務理事 国内広報部長
佐桑 徹
これからの広報のキーワードは「エンゲージメント」だと思う。昨年秋に米国シアトルを訪問し、スターバックス、マイクロソフト、ボーイングなどを訪問した際に、私たちは「インターナルコミュニケーション」をヒアリングのテーマに掲げたが、彼らは、それを「エンプロイーエンゲージメント」と言い換えた。
社員に、いかに「今の会社・職場」で「今の仕事」を「今の同僚」と続けたいと思い続けてもらうか。そして、その良さをいかに社内外に発信してもらうか。これには、福利厚生や奨学金制度、職場環境も含まれ、必ずしも広報部門だけの仕事ではないが、全社的にこうした取り組みを進めていくうえで、広報部門の役割が大きいことは言うまでもない。
「エンゲージメント」という言葉は …