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発行元を移行し復刊した『SINRA』の編集方針とは

公開日:2017年1月18日

業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。

14時間待った後に撮れた鯨の姿
ザトウクジラを撮り続け20年になる写真家・松本紀生氏のアラスカでの1ショット。撮影は気候や運にも左右され、2015年の夏は1枚も撮れなかったという。

『SINRA』は1994年、新潮社からネイチャーグラフ誌として創刊。その後2000年に一度休刊したが、2014年に現統括編集長・芦原伸氏の経営する天夢人が発行を引き継ぎ復刊した。「NATURE & CULTURE」をテーマとし、時代を反映して自然と共生する生活や、地方での暮らしなどのジャンルも扱うように。

「再生する秘境」「巨鯨伝説」など毎号100ページ近い特集を組み、自然を軸にしたライフスタイルを提案する。

鯨をテーマに環境から文化史まで

読者層は知的関心の高いアッパー層が中心。毎号、ワンテーマの大型特集を組んでおり、例えば2016年9月号の企画「巨鯨伝説」では鯨をテーマとしつつ、観光からエコロジー、社会史までの幅広い情報を扱う。アラスカの海で1日14時間も待ち続けてやっと撮影したというザトウクジラが水上に跳ね上がる一瞬の写真が巻頭を飾っている。「ボリューム感のあるルポや美しい写真など、紙媒体でなければ実現できないことにこだわります」と芦原氏は強調する。

このほか世界中の捕鯨反対派に対して「日本は南太平洋での鯨調査で貢献すべき」と作家のC.W.ニコル氏が述べた記事、ホエールウォッチングで人気を集める小笠原諸島の紹介なども。さらには江戸時代の浮世絵に描かれた巨大クジラまで話題は及ぶ。

「パンフをどさっ」は無意味

各地域の自然などを取り上げるので行政や観光業界の広報担当者と接する機会も多い。地域情報の報道資料、パンフレットなどを封筒がいっぱいになるほど持ち込む担当者が目立つが …

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