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30年前のギャグ漫画『翔んで埼玉』大ヒット 宝島社の広報戦略に迫る

公開日:2017年1月17日

  • 井上岳久(井上戦略PRコンサルティング事務所・代表)

新聞や雑誌などのメディアに頻出の企業・商品のリリースについて、配信元企業に取材し、その広報戦略やリリースづくりの実践ノウハウをPRコンサルタント・井上岳久氏が分析・解説します。

1980年代、『パタリロ!』(白泉社)で一世を風靡した魔夜峰央さんの『翔んで埼玉』(宝島社)というギャグ漫画が復刊され、発行部数59万部のベストセラーになっています。

この漫画は約30年も前に描かれた作品で、しかも埼玉県のことをひどくディスっている(罵倒している)内容なのですが、Yahoo! ニュースのトップや情報番組、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ)などのバラエティ番組、週刊誌や日経新聞、朝日新聞など幅広いメディアで取り上げられています。

埼玉県全市長にコメントを依頼

発売したのは2015年12月24日のことです。同社では「このマンガがすごい!」という漫画レビューサイトを運営しており、毎月様々な選者が選んだ新刊漫画ランキングを発表しています。その選者たちから「すごい作品がある」と復刊を求める声が集まったことで遂に単行本の刊行へ。活気ある同サイトでも復刊にまで至る作品は滅多にないそうです。

発売当初からネットなどで話題が沸騰し、2016年1月には累計部数30万部を突破しました。広報課では折に触れて「アトパブ」(発売後のさらなるパブリシティ拡大を狙ったリリース)を配信しており、今回紹介するのはその第4弾と5弾です。

まず3月28日に配信した第4弾。

(ポイント1)ビジュアルを重視しており、一見してインパクトのあるリリースです。

中でも漫画のダイジェストに目が行きます。「テレビ番組で紹介されるときも、ナレーションで面白いコマを読み上げることが多く、紙芝居のように特徴的なコマを並べるのが効果的だと思いました」と広報課課長の山﨑あゆみさんは説明します。

(ポイント2)随所にリリース特有のテクニックも見られます。

例えばタイトルに「3割」「55万部」という数字を入れていることや …

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