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教育と学生3万人の協力で「旬のネタ」を活かす大学広報

公開日:2016年9月26日

800近くある国公私立大学が受験生や資金を求めて競争する教育現場。スポーツ選手を多く輩出する東洋大学で広報を務める榊原康貴氏が、現場の課題や危機管理などの広報のポイントを解説します。

6月に行われた『NHK首都圏ネットワーク』の取材。マイナス金利と貸与型奨学金の関係についてコメントする経済学部の川野祐司教授。

早いもので、この連載は2年目に突入。気がつけばあっという間でしたが、まだまだ広報ネタは尽きないものです。

しかし、せっかくの広報ネタも「旬」を逃がしてはいけません。メディアからの問い合わせが入ったとき、少しでも引き出しが多い方が旬のネタを提供できるもの。今回は「旬」を逃がさない広報について書きたいと思います。

ひょんなことから取材が実現

東洋大学には現在、文系理系合わせて11の学部があり、様々な専門分野の先生方とお話をする機会がありますがそんなところにも広報ネタがいっぱいあるものです。いくつかエピソードをご紹介しましょう。

先生方からのご相談の中には、学部の教育活動を改善・向上させる取り組みの一環として行われるFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動で私に教授会内で講演してほしい、というお話も。FDは2008年から法令(大学設置基準)で義務化され、どこの大学でも積極的に行われているのではないでしょうか。授業運営などがメインテーマではありますが、それらも一巡し今まで蓄積した知見や成果をどのように「外に出すか」が重要となり、広報の出番となったわけです。

こうした依頼を受諾する際、はじめに担当の先生とお話をするのですが、講演内容とは別にその先生の専門分野のお話をすることが多いです。

広報▶ 「先生、ご専門はヨーロッパ経済学とか国際金融ですよね?」

教授▶ 「そうなんです! 特にユーロについて研究していて、『マイナス金利』についても研究しているんですよ」

広報▶ 「 へー、あのマイナス金利ですか?」

教授▶ 「 そう、マイナス金利! 去年までマイナス金利なんて誰も注目してなかったけど …

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