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56年続く住宅誌のパイオニア 扶桑社『住まいの設計』の編集方針とは

業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。

ペットと楽しく住むための様々な工夫を公開
はしごの横に付けられた棚のステップによって猫も難なくロフトに上がることができる家など、ペットとともに暮らすための数々の工夫を紹介した特集。

住宅建設やリノベーション、リフォームを考える層に向けて情報を提供する『住まいの設計』。住まいと暮らしを提案し続け、今年9月で創刊56周年となる住宅誌のパイオニアだ。読者は家づくりの検討層のみならず、周辺業種の工務店・設計関連までと幅広く、最新の住宅事例や建材・設備、インテリアなどのヒントを届けている。

ウェブは雑誌購入のための導線

経済の低成長と人口減少で2009年以降、年ごとの住宅着工件数は100万件を切り、近年は90万戸内外で推移している。また同誌は住宅建設を予定する層がターゲットであるという特徴から、長期にわたる固定読者は生まれにくい。そのため、「常に新規層にアプローチする工夫は欠かせない」と語る丸洋子編集長。例えばウェブの「日刊Sumai」では雑誌の記事をそのまま掲載するのではなく、一般層向けに平たく短く再編集するといったように、本誌への導線として機能するよう設計しているそうだ。

誌面づくりで重視するのは、家づくり初心者である30代から40代の層に「地に足のついた、手が届きそうで夢が持てる家」と感じさせること。例えばペットとの共生をテーマとした特集(5・6月号)では、ロフトに上がる猫専用のステップや階段の踊り場に設けられたペットの寝室を紹介。またリノベーションについての記事(3・4月号)では、ボルダリングを室内に設けた家や、築46年の木造住宅を万全な耐震構造に改修した事例を取り上げた。女優の菊池桃子さんの自宅インタビューでも、一見すると天井に見える収納スペースに隠されたはしごを紹介するなど、様々な住宅の工夫を見せる。

居住者の視点にこだわる

「住宅メーカーの家を紹介することも多いのですが …

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