伊藤忠、社員を前面に出す広告の効果は?

公開日:2015年8月16日

「人が財産」、社員が全15段広告に
新聞広告「ひとりの商人」シリーズでは、それぞれの仕事にストーリーがつづられ、最後は「伊藤忠商事は、私です」というフレーズで締めくくられている。岡藤正広社長も、幼少時代の姿で登場している(右下)。

業界2位へ、さらなる躍進目指す

2011年度に業界3位に、2015年度は業界2位に浮上する見通しの伊藤忠商事。自社の独自性を社会に訴え、社員にもさらに高い目標に挑んでもらいたいと、2014年6月にコーポレートメッセージ「ひとりの商人、無数の使命」を策定した。このメッセージを軸とした企業広告には新入社員からベテラン社員まで、様々な職種の社員が登場している。「好業績を背景に社会からの注目度が上がる中、社員に今一度原点に立ち返り、気を引き締めて次のステップに向かってほしいという思いがありました」と広報部企画・制作室長の栗原章氏は狙いを語る。

2014年10月から展開した「ひとりの商人」シリーズでは、社員8人の仕事のインタビューを全15段で新聞に掲載した。

「社員約70人に仕事に対する思いについてアンケート調査を実施し、この中から30人にインタビューを行い、さらに8人を選出して広告を制作しました。総合商社にとって財産は …

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