地域から世界に進出するものづくり企業は多く存在する。今回はこうした企業の中から、特に老舗の製造業にフォーカス。広報活動の注力ポイントについて聞いた。

京都で実施したプレスカンファレンス。農機新製品の展示会場にステージを設け、社長や事業部長が報道陣に説明した。
新社長、海外メディアにもアピール
─最近力を入れて取り組んだ広報事例とは。
2014年9月仏パリで、同年10月に北米で、2015年1月に日本で、グローバル戦略・製品に関するプレスカンファレンスを開きました。今後のグローバル成長に欠かせない戦略製品「畑作市場向け大型トラクタ(M7シリーズ)」を海外・日本のメディアに発表したものです。昨年7月に就任したトップ(木股昌俊社長)によるメッセージの発信、各地域の経営幹部による成長戦略プレゼンテーションを実施し、当社のグローバル戦略を広くPRしました。北米のカンファレンスは日本からも記者が参加し、直接取材による現地状況の報道が連鎖を呼び、世界メジャーへの挑戦姿勢を訴求できました。
また、4年前からサイトのグローバル化とオウンドメディア化にも注力しています。エリアサイトの拡充や18カ国のサイトのカスタマイズを継続展開中です。
同時に、国内向けには企業広報誌のウェブ版や情報サイト「くぼたのたんぼ」などのコンテンツで …