対面とネットを使い分けるコニカミノルタのIR戦略

公開日:2015年6月17日

従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者によるリレー連載です。

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コニカミノルタはジャンルトップ戦略により、海外売上比率が高い。アニュアルレポートでも海外事例をふんだんに紹介している。

コニカミノルタは、写真関連商品や複写機などオフィス機器の分野で長い歴史を持つコニカとミノルタの経営統合により2003年に発足しました。売上1兆118億円(2015年3月期)のうち情報機器事業は81%を占める中核事業の位置付けです。これに産業用材料・機器事業(11%)、ヘルスケア事業(8%)が続きます。

ジャンルトップ戦略の成果

同業他社と比べて際立つのが、約8割にのぼる海外売上比率の高さ。オフィス機器やITサービスを提供する「オフィスサービス分野」ではカラー出力に注力しており、A3カラー複合機は25カ国で1位、13カ国で2位と世界トップクラスのシェアを誇ります。また「商業・産業印刷分野」でも、カラーデジタル印刷システムは22カ国で1位、30カ国で2位と世界トップクラスのシェアとなっています。

これは、勝算のある領域に …

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