2013年11月から、ニコニコ生放送を県政広報に活用している岩手県。達増(たっそ)拓也県知事が「ニコ動ユーザー」であることから始まった動画配信だが、県の広聴広報課の担当者らを中心に内製で撮影・編集などを実施している。

4月26日「ニコニコ超会議2015」会場から生放送
(左から)岩手のご当地タレント「ふじポン」、岩手・達増拓也県知事、コスプレ姿で登場したゲストの秋山祐樹さん(東京大学地球観測データ統融合連携研究機構 助教授)。県が研究都市として誘致を進めている「国際リニアコライダー計画」について解説した。

県のブースでは移住促進事業や国際リニアコライダー計画、いわてマンガプロジェクトのPRのほか、県のオリジナル漫画集『コミックいわてっち』の販売も。
家庭用ビデオカメラで配信
4月25日・26日、千葉・幕張メッセで「ニコニコ超会議」が開かれ15万人超が来場した。71あるイベントブースの一角に出展したのが、2013年に公式チャンネルを開設した岩手県だ。ちなみに今回の「超会議」では、自治体から岩手県と千葉市、「まんが王国」としての取り組みをPRした鳥取、高知などが出展した。
岩手県にとって、今回は2014年に続く2回目の出展となる。2日目には達増拓也県知事も会場に姿を見せ、県のブースから約1時間の生放送に出演した。「前年よりブースの面積も拡大しており、会場で実施した岩手県への定住意向などを尋ねるアンケートは2日間で1182人分の回答を集めることができました」と話すのは、県の広聴広報課の佐々木琢磨氏だ。
佐々木氏は2013年11月の「いわて希望チャンネル」開設時に県庁内から募った「ニコ生配信」のボランティアスタッフとなったのを機に …