広報未経験からの挑戦

中古マンションのリノベーションを提供する「リノべる。」（東京・渋谷）が創業したのは2010年。創業後いち早く新聞やテレビをはじめとする多くのメディアの注目を集めてきた。まだ世の中に知られていなかったリノベーションという概念への認知向上に貢献し、今では大手が次々とリノベーション事業に参入するまで市場を成長させており、ベンチャー企業でありながら業界の先駆者ともいえる存在だ。

業績も好調だ。初年度は10件程度だった受注件数も、2012年度は70件、2013年度は113件と順調に成長。2013年にはトーマツベンチャーサポートと野村證券が主催するピッチイベント「Morning Pitch」で、2014年に活躍しそうなベンチャー企業の3位に輝くなど業界内外から注目を集めている。

こうした急成長を支え、一連のマスコミ露出を仕掛けたのは、リノべる。で広報を担当する経営企画室の白崎達也さん。白崎さんは2012年4月、イベント企画や新規事業開発を担当するため、同社に加わった。

「新規事業を立ち上げるために業務提携しようとしても、イベントを企画して集客しようとしても、企業が認知されていなければうまくいきません。広報の重要性を感じるようになり …